顎関節症の予後は
顎関節症は、10代後半から増加し、20~30代でピークを迎え、
その後は年齢が増えるとともに患者数が減少するという特徴を持ちます。
これは顎関節症が、治療せずに放置しても病態が悪化しにくい。
途中で進行が止まり、機能障害が改善していくなど自然経過の良い病気だからです。
自然経過が良い一番の理由は、顎関節への負担がコントロールしやすいからです。
口が大きく開かないなら食べ物を細かく刻む、
噛むときに痛いなら柔らかいものを食べる、
というようにやり方次第で顎関節に加わる負担が減らせます。
しかもこうした経験値の蓄積は年々進むため、加齢とともに患者数は減少するわけです。
ただし完全に直っていない「隠れ顎関節症」という人は多いです。
普段はあまり不自由を感じていないのですが、体調が悪くなったり、
疲労が溜まってくると口が開きにくくなり、大きく開けようとすると
顎関節や筋肉が痛みます。
両手で口を無理やり大きく開けてみて痛みが出る場合には
隠れ顎関節症の恐れがあります。
顎を動かす筋肉のバランスが悪くなり、噛み合わせがずれている可能性がありますので、
まずはTCHの確認と修正が必要です。