後側の筋肉を緩めると
股関節の前側(ソケイ部)の痛みに苦しんでいる方はとても多いです。
どこが痛むのか伺うと、ほぼすべての方がソケイ部を指差します。
まずはソケイ部にある筋肉のなかで、硬く縮んだ部分をほぐしていくのですが
痛みが消えないときは股関節前側とは反対の後側にあるお尻の筋肉に注目します。
その筋肉は深層外旋六筋といいます。
『梨状筋』 『上双子筋』 『下双子筋』 『内閉鎖筋』 『外閉鎖筋』 『大腿方形筋』
これら6つの筋肉はインナーマッスルであり股関節の安定性に貢献します。
これらの筋肉が硬くなると、股関節の前側にまで影響を及ぼします。
深層外旋六筋が固まって厚みがでることで、ソケイ部の筋肉や腱、靭帯が圧迫されます。
この圧迫が原因でソケイ部に痛みが出ることがあるのです。
これと同じようなことが肩関節にも起こります。
肩甲骨周りの硬くなった組織に引っ張られたり、押さえられたりすることで
腕の付け根の痛みや動きの制限が出てきます。
腕が挙げづらい、後ろに回せない等でお悩みの方はテニスボールで肩甲骨周りを
ほぐしてみましょう。
テニスボールに乗っかるのが痛すぎる場合は、壁にセットして寄りかかる方法が
オススメです。
そしてソケイ部のしつこい痛みには、お尻にある深層外旋六筋をほぐしてみましょう。
股関節でも肩関節でも後方組織を緩めることは重要です。