やってみよう!
しつこい様ですが・・・痛みの原因になっているのは、ほとんどが凝り固まった筋肉です。
変形した骨やすり減った軟骨が原因ではありません。
変形した骨にも、すり減った軟骨にも痛みを感じる神経は存在しません。
凝り固まった筋肉達がほぐれ、元気になる事で力も発揮しやすくなります。
血流が良くなる事で本来身体が持っている『自然治癒力』も高まります。
痛みの原因は血行不良により凝り固まった筋肉です。
筋肉をほぐしす事は自宅でも行う事ができます。
硬式のテニスボールや野球のボール、麺棒やすりこぎ、ラップの芯等でも行えます。
(因みに、100均のテニスボールは空気が抜け易く、耐久性が乏しい印象です。)
自力でほぐすのが難しい場合は家族など、身近な人にも協力してもらいましょう。
今回は『自宅でできる内股(内転筋群)のほぐし方』です。
内股(内転筋群)には、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋、大内転筋、小内転筋の6つの筋肉があります。
生活する中でも重要度は高いのですが、自覚症状の出にくい場所です。
当院に通院されている方も、圧されて初めて硬くなっている事に気付いた・・・と言う方が多いです。
内股なのですが、意外にもお尻や脚の外側〜スネの外側にも痛みを出す事があります。
特に荷重する際にお尻や太腿の外側に出る痛みに有効です。
内転筋が悪さをすると、立っている時や歩く時の不安定性が出やすいです。
独りでほぐす場合はテニスボール、麺棒かラップの芯等を使います。
協力していただけるのであればご家族に踏んでもらうのが有効です。
私自身、ネットでも色々調べてみましたが、内転筋のセルフストレッチやセルフほぐしは中々難しいです。
しかも、股関節痛を抱えている状態では出来ない格好も多いです。
ですので、まずはご家族にお手伝いして貰うのが一番かと思います。
まずは痛みの出ている方の脚(患側)を下にして横向きで寝ます。
そして下にした脚を真っ直ぐに、上にある脚(健側)を股関節、膝を曲げられるだけ曲げた体制を作ります。
この時、枕や座布団等を上にある脚の下に置くと体制が楽かと思います。
そしてご家族の方に下にした方の内腿を踏んで貰います。
なるべく付け根に近い所を踏んで貰いましょう。
痛気持ち良い程度の強さから始めてみましょう。
時間は2〜3分で結構です。
ちょっとずつ場所を変えながら行います。
特にお風呂あがり、血行が良くなっている状態で行ってあげるとより効果的です。
意外と深い場所なのでなるべく深く圧を入れてみましょう。
痛みや不快感が出る場合はその手前で中止してください。
あとは、怖がらずにしっかり荷重を掛けて生活してください。
よく『負荷は掛けないように・・・』と言われますが、
間違いです。
当然、やらなくなれば出来なくなります。
筋肉が使われなくなれば使えなくなります。
突然関節が外れたり、潰れるなんて事はありえません。
骨は大丈夫です。
12月に入り本格的に冬到来です。
気温も下がり、身体も冷えやすい季節です。
調子が悪くなる方も多い時期ですので、しっかり筋肉のケアをしましょう!
次回は『テニスボールを使った内股のほぐし方』を書きます。