腸腰筋が歩行に与える影響
股関節を屈曲するときの痛みや動きにくさの原因の一つは腸腰筋の硬さにあると
前回お伝えしましたが、腸腰筋の硬さは股関節の伸展にも問題を引き起こします。
股関節の伸展とは、下の図のように脚を後方に伸ばす動きです。
この動きに制限がかかると、歩行に影響が出てきます。
歩行時に股関節伸展が見られるのが、【片足に体重をかけた状態から、つま先で地面を蹴る】動きです。
このときの伸展角度は 約 20° とされていますが、腸腰筋の硬さにより十分に伸ばせない状態になると、
一歩一歩の歩幅が狭くなり、歩く速度に影響を及ぼします。
股関節症の方によくみられる小股歩きは、歩幅が狭くなり、歩く速度が遅くなったのをカバーする歩き方です。
短い一歩を数多く出すことで、歩く速度をキープします。
しかし、小股でちょこちょこ歩くのは、予想外に筋肉を使います。
股関節だけでなく太ももの前面も痛くなってきた場合は、このような歩き方になっている可能性があります。
太ももの筋肉と共に腸腰筋もほぐしてあげてください。
腸腰筋が柔軟性を取り戻し、本来の機能を使えるようになれば、太ももの筋肉への負担が軽減し痛みが改善してきます。
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