リラックスして歩く

 

歩いているとき、何を考えますか？

歩行中に痛みが走ると、当然、痛みが起こらないように歩きます。

このとき、痛みへの怖さや不安、どうすれば痛みなく歩けるかで頭の中はいっぱいになると思います。

「こうやって脚を着いたら大丈夫かな」とか「いままでどうやって歩いていたかな」とか

周りの人の歩き方を観察したり、意識は歩くことに集中し頭の中はそのことで満たされます。

しかし、ヒトの身体はおもしろいもので、意識すればするほど思うように動かなくなります。

考えすぎて歩き方を忘れてしまったと仰る方もいます。

 

理想は、意識せずリラックスして歩く、歩行以外のことを考えながら歩ければ最高です。

でも現実はそういうわけにはいかず、一歩一歩、どうすれば痛みが出ないかと試行錯誤して歩いている。

そうすると歩くテンポが悪くなり、余計に筋肉を使って歩くことになります。

 

歩くときに私たちの身体を前に運ぶのは、筋肉だけではありません。

地面を蹴る、手を振る、重心の移動などで生まれたエネルギーを上手く変換することで歩けています。

小難しい話になりますので、ものすごく大雑把に言ってしまえば、勢いで歩いているということです。

歩きだすときに地面を蹴る、この勢いで身体が前に運ばれます。

これに合わせて手を振ると、さらに勢いが増すといった感じです。

 

ですが、痛くて脚が前に出せない、脚に体重をかけられない

このため勢いが出せず、代わりに筋肉を使って身体を前に運んでいる。

生み出せないエネルギーの代替が筋肉になっているから、疲れやすくなるし使い過ぎれば痛みも起こります。

痛みのために一歩一歩を考えながら踏み出すようになると、勢いは失われて余計に筋肉に頼らざるを得なくなるのです。

 

 

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