腸腰筋ではない⁉
「ももが上げずらくて階段を上るのがつらいんです」
「靴下を履くのも大変なんです」
私が診させていただいている患者様の訴えです。
このブログを読まれている皆様の中にも同じ症状で苦しんでいる方が
いらっしゃるのではないでしょうか。
この方は鼠径部から股関節の外側にかけて痛みがあり、
ももが上げずらいという症状でした。
ももを持ち上げる筋肉は腸腰筋といいます。
そして腸腰筋は状態が悪くなると鼠径部に痛みを出すので、腸腰筋をしっかりとほぐして、
次に痛みが出ている股関節の外側にある筋肉をほぐしました。
痛みは改善したのですが足を持ち上げる動きは、あまり変化はしませんでした。
4回目の施術で内転筋を徹底的にほぐしてみました。
すると足が上がります。引っかかりや抵抗感もなく、スッと上がるんです。
内心、私の方が驚いていました。
松本総院長の本に書かれていますが、腸腰筋は正常に働いているのに
内転筋が邪魔をして股関節の動きに制限をかけるケースは多いのです。
また内転筋が病気になると重心を内側に寄せて動作を安定させる力が低下します。
その分、外側に負担がかり痛みを出していたわけです。
内転筋は痛みを出さないことが多いですが股関節周囲に与える影響は非常に大きい、
この経験は内転筋の重要性を考えるきっかけになりました。
これからより深く学んでいこうと思います。