顎関節
顎関節症はじつは人生で2人に1人が体験するほどポピュラーな症状で
施術中にもよく聞かれるので、これから顎関節症について書いていこうと思います。
はじめに、顎関節の特徴について簡単にお伝えします。
顎関節は、その作り・動きに他の関節にはない特徴があります。
まずは作りについて。
通常1つの骨は1つの関節を作りますが、顎関節は下顎骨という1つの骨に
左右2つの関節が存在します。
下顎骨は多くの動物では真ん中で左右2つの骨に別れるのですが、
霊長類など一部の動物では1つに融合しています。
次は動きについて。
顎関節は、蝶番運動と前方滑走運動の2つの動きが行えます。
蝶番運動はドアの蝶番(ちょうつがい)ような動きです。肘や膝の曲げる・伸ばすがイメージしやすいと思います。
前方滑走運動は下顎が前方へ8ミリほどスライドする動きで、これにより口を大きく開けることが出来ます。
左右の関節が違う運動をすることで、咀嚼という複雑な動きを
可能にしているのです。