TCHをリセットする
顎関節症の背景にあるTCHを修正するにはどうしたらいいか。
最も重要なのは『気付く』ことです。
噛みしめているときに、力を抜いて、ただ上下の歯を離すだけいいんです。
触れたら離す、を習慣化することで、TCHを改善することができます。
では具体的に何をすればいいのか。
TCHの治療として有効とされている行動療法を紹介します。
歯科的な治療が不要で、コストゼロで手軽に行える方法なのでオススメです。
TCHをリセットする行動療法には3つのプロセスがあります。
①自傷行為の認識
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②視覚からの条件反射
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③接触からの条件反射
まず①ではTCHが自分に悪影響を与えていると認識します。
両手を頬とこめかみに添えて上下の歯を合わせて、筋肉の緊張を確認して
TCHが筋肉の疲労につながると改めて自覚しましょう。
次の②では「歯を離そう」「リラックス」などと書いたメモを自宅や職場にたくさん貼り、
それを見たら深呼吸して歯を離し、脱力して肩を落とす。これを1回行います。
そのメモを見たら、歯を離してリラックスを習慣化します。
最後の③では歯を接触させたら離す癖を作ります。
本来ならば歯が触れると、脳が筋肉の緊張を感じて歯を離すという反射回路があります。
TCHではこの回路がダウンしますが、②を続けるうちに反射回路が蘇り、
接触刺激のみで無意識に歯が離せるようになります。
個人差はありますが、2~3週間で変化を感じて3ヶ月~半年程度で、
多くの人でTCHが改善してくるようです。
顎関節症でお悩みの方は、是非今日から始めてみましょう。