顎関節症と多因子説
顎関節症は噛み合わせという1つの因子によって引き起こされる疾患ではなく、
生物学、精神心理学、社会環境など、多くの因子が関係した疾患だと考えられています。
いくつもの要因が重なって負担が大きくなり、耐久力を超えると症状が表れる、
このような考え方は『多因子病因説』と呼ばれています。
TCHだけでなく、*ストレス・不安
*噛み合わせの悪さ
*顎関節・咀嚼筋の弱さ
*歯ぎしり・食いしばり
*姿勢の悪さ(猫背)
*うつぶせ寝
*頬杖
*片噛み
など様々な要因が積み木を積み重ねるように増していき、
ある日その人の耐久力を超えると症状が表れます。
仮に噛み合わせを治しても顎関節症が改善しない場合は、
それ以外の要因が積み重なりすでに耐久力を超えていると考えられますから、
これらの積み木を1つずつおろしていくことが必要です。