仙骨座りになっていませんか?
ふだん電車やバスのシートに、どのように座っていますか?
座り心地は良いのですが、シートは柔らかく滑りやすいため仙骨を座面に当てる仙骨座りに
なっていることが多いようです。
仙骨座りは楽に感じますが、習慣的に仙骨座りをしていると、股関節に悪影響を及ぼす可能性があります。
仙骨座りは、仙骨後面と背中の二点で身体を支えますが、通常の坐位に比べ、背中への圧が強くなります。
そのことで負担が増えて、胸の高さの背中の筋肉は硬くなっていきます。
背中の筋肉は腰とつながっていますから、腰の筋肉にも負担がかかって硬くなり、腰椎や骨盤の動きを悪くします。
股関節と腰椎や骨盤の動きは連動するので、最終的には股関節に影響を及ぼすことになります。
また仙骨座りは骨盤を大きく後傾させる座り方ですから、仙骨座りを続けていると骨盤が後傾位になって
しまいます。
骨盤が後傾すると、相対的に股関節は伸展位になり、股関節前方の被りが浅くなります。
そうなると、立位や歩行時に股関節の動きが低下し、股関節痛を生み出す原因になっていきます。
リラックスできる、楽になる姿勢が必ずしも良い姿勢ではありません。
普段何気なくしている座り方を、見直してみるのも大切なことです。