内旋について
両足を内側にひねる動きのことを『内旋』といいます。
この『内旋』がクセになると、股関節痛を引き起こす可能性があります。
日常生活の中で行っている動作や姿勢、または環境や習慣などの様々な要因によって、股関節は『内旋』の状態になっています。
例えば、運動する習慣がなく、デスクワークで座っている時間も長いと、お尻の筋肉は硬くなります。
大殿筋・中殿筋・梨状筋は、足を外側にひねる、広げるときに働くお尻の筋肉です。
これらの筋肉が硬くなって十分に筋力を発揮できないと、股関節は内旋した状態になってしまいます。
また、ハイヒールを履く方も股関節の内旋がよくみられます。
ハイヒールで歩くと踵から地面に着かないで、つま先から接地するため、内またになったり、前かがみの姿勢になったりします。
前かがみの姿勢は、特に股関節の前側の筋肉を圧迫・収縮します。
その状態が続けば、股関節の痛みを起こす原因になってしまいます。
前回挙げた『内また歩き』や『横座り』・『ぺたんこ座り』もですが、一見すると何でもないような生活習慣が、いずれ股関節痛を招く可能性があります。
そうならないためにも股関節に負担をかけている動作や習慣がないか、見直してみてはいかがでしょうか。