人工股関節手術後の痛み
人工股関節手術を受けた術後、股関節周囲の痛みに悩むケースがあります。
レントゲン写真では手術結果は成功にもかかわらず、痛みが残存している状態です。
こういった術後の経過が良くない原因は、レントゲン写真に写らない軟部組織、主に筋肉にあります。
人工股関節手術前の大腿骨は、変形により短くなっていることがほとんどです。
そして筋肉も炎症の影響で病気になって、硬く縮んでいる状態です。
左右の脚の長さを同じにするため、術側の脚は手術前よりも長くなります。
この場合、大腿骨が長くなるのに伴い、軟部組織も長く伸ばされます。
ただでさえ硬い筋肉が急に伸ばされて、強く引っ張られてしまい、その結果、痛みが起こります。
このように人工股関節手術後の痛みの原因は、ほぼ筋肉だと考えられます。
筋肉が原因の痛みであれば、筋肉をほぐすことで改善することができます。
まずはテニスボールなどで硬い筋肉をほぐしてみましょう。
病気状態の筋肉を治せば、痛みはなくなっていきます。