代謝は大切
「なぜ冷えるのか?」の原因をとして、身体が上手く熱を作れないことが考えられますが、
そもそもヒトはどうやって熱を発生させているのでしょうか?
体の熱は代謝によって産生されています。
代謝とは物を食べることによって、その栄養素から物質を合成したり、エネルギーに変換したりすることです。
筋肉が動く、内臓が働く、細胞を修復する等のときに、エネルギーとしてATP(アデノシン三リン酸)が使われています。
このATPというエネルギーが使われる際に、体熱が発生します。
運動をすると身体が熱くなるのは、この熱エネルギーによるものです。
ここで重要なのは、代謝が行われるときには、熱エネルギー=体熱が産み出されるということです。
よく耳にする「基礎代謝」とは、体温維持や呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーのことで、1日のエネルギー消費の60~70%を占めています。
身体の部位ごとに分けると、脳が約20%、心臓が約9%、肝臓が約21%、腎臓が約8%、
筋肉が約25%~、その他となっています。
そして、この中で意識的に鍛えて数値を上げることができるのが筋肉です
筋肉は、身体を支える・動かすだけでなく、体温を産み出す役割を担っており、基礎代謝の中でも一番多くエネルギーを必要とします。
このことから男性より女性に冷えを感じる人の割合が多いのは、女性の方が筋肉量が少ないからと考えられます。
体重に対する筋肉量は、男性が約40%なのに対して女性は約36%といわれています。
間違ったダイエットで、さらに筋肉量を減らしてしまうと慢性的な冷え症になってしまう恐れがあるので
注意が必要です。