股関節症の経過は捻挫と同じ
変形性股関節症による股関節痛の原因は、股関節内の炎症と、その炎症の影響を受けた筋肉の病気です。
股関節に炎症が起きると、股関節周囲の筋肉や靭帯もダメージを受けるのですが、これは股関節にだけ発生する特殊な現象ではありません。
誰もが経験したことのある打撲や捻挫でも同じことが起こっています。
例えば、足首を捻挫すると炎症が起きて、足首は腫れて赤くなり、熱を持って痛み出します。
足首が動かせず体重がかけられない状態になってしまいますが、どんどん悪化していくわけではありません。
炎症は損傷した組織を修復するためのものであり、3~4日をピークに徐々に治まっていき、1ヶ月もするとほぼ元の状態に戻ります。
この間は足首を治すことだけに集中し、負担をかけないように過ごします。
筋力低下しないようにと、炎症があるにもかかわらず筋トレをする人はいないでしょう。
医師も炎症が落ち着くまでは、運動を控えるように指導すると思います。
足首の炎症が改善すると痛みがなくなるので、足に体重をかけれるようになります。
そうなれば徐々に運動ができるようになり、筋力は意識的にトレーニングしなくても強化されます。
このように股関節痛も、捻挫と同じような経過をたどると考えています。
これは骨に異常があったとしても変わりません。
変形性股関節症による痛みは、右肩上がりに増え続けていくものではないのです。
ピークを迎えた後に必ず改善していくのです。