筋力低下はあっていい
炎症が強い時期、強い痛みがある時期はできるだけ患部の安静を保ち、必要最低限の活動で過ごすことが大切です。
運動や筋トレは、股関節痛をさらに悪化させる原因となります。
この時期に運動を行うと、炎症も筋肉の病気もますます悪化し、痛みも増大します。
その結果、症状がどんどん進行しているように見えるのです。
変形性股関節症は進行性だと認識されていますが、その原因の一つにはこういった筋トレを主とする運動の推奨があります。
時期を見誤った筋トレなどの運動は、筋肉にダメージをあたえて痛みや動きを悪化させるためお勧めできません。
しかし、それでは筋力が低下してしまうのではと心配になるでしょう。
たしかに筋力は低下します。
ですが、それでいいのです。
炎症があって股関節痛があるときには、筋力は低下していいのです。
かばっているほうの足に筋力低下が起きるのは当然のことです。
筋力が低下したから痛みが出たわけではありません。
痛みで筋肉を使えないから、筋力低下が起きたのです。
筋力低下自体は股関節痛の原因ではないですから、筋トレの前に筋肉ほぐしが必要なのです。