関節可動域
立つ、歩くといった動作をするときに重要なのは何でしょう?
このように聞かれて一番に思い当たるのは【筋力】ではないでしょうか。
ところが、実はその動作に必要なのは【筋力】よりも【関節可動域】なんです。
例えば、椅子から立ち上がるときには、一旦お辞儀をするように重心を前方に移し、
両足に体重をかけてから脚の力を使って立てば、それほど筋力は必要ありません。
ですが、股関節が曲がらないとお辞儀はできません。
そうなると、椅子から立つのに多くの筋力を必要とすることになります。
歩くときも皆さんが思っているほど筋力はいらないのですが、
股関節の可動域が狭いと、歩き方が悪くなるだけでなく余計な筋力を必要とします。
このように、日常生活の動作には主に股関節の屈曲と伸展の可動域が必要とされます。
立つ、座る、階段を上る、下りる、こういった動作には股関節の屈曲が要求されます。
また、歩行時には思いのほか股関節の伸展が要求されます。
股関節が後ろに反る(伸展する)ようになると、歩幅が広がって大股で歩けるようになり、
股関節の前側の痛みも出にくくなります。
股関節の可動域が狭くなりやすいのは、炎症前期から最大期にかけての時期です。
この時期には、筋トレを忘れて、炎症が治まってきたときに備えて筋肉をほぐして、
関節可動域を維持することが重要になります。
筋肉の短縮が起きると股関節の動きは悪くなり、日常生活に様々な弊害を及ぼします。
しっかりと筋肉をほぐして、可動域を改善しましょう。
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