筋肉の疲労と病気①
筋肉は常に正常というわけではありません。
体が疲れている時や病気のときがあるように、筋肉にも疲労や病気がありますから、
筋肉の状態に応じた対処法を考えることが重要です。
足の筋肉に疲労物質がたまっていると、足が重くなり筋力を100%発揮できません。
しかし、筋疲労の状態は広い目で見ると正常範囲です。
このような場合は、しっかりと筋肉を休めたり、温めて血行を良くすることで、
疲労が取れて筋力は回復します。
問題は、筋肉が病気の時です。
関節包内に炎症があったり、怪我をしてしまったり、その怪我の後遺症があったり、
長時間の疲労が蓄積して限界をこえたりすると、足の筋肉には発痛物質がたまり足に痛みが起こって、
筋力がほとんど発揮できなくなります。
また、筋肉内の血流が想像以上に悪化していて、休めたり温めたりしただけでは効果が持続しません。
筋疲労が強く、すぐに疲れて限界となり、活動量も極端に少なくなって歩く距離が短くなります。
筋肉内の血流は、直接ストレッチによって改善できます。
血流循環が良くなると、筋肉内の発痛物質を流すことで痛みが軽減されますし、
筋肉に酸素と栄養が与えられることで疲労回復が早まって、長距離を歩けるようになり活動量も増えます。
直接ストレッチは、お尻や脚の「こり」を押して直接的に筋線維を伸ばすストレッチ法です。
こっている場所や痛む場所に、テニスボールを使い体重をかけて筋肉をほぐしてみましょう。