同じ身体はない
股関節痛に苦しんでいる方のなかには、この痛みを乗り越えたら治ると願って、頑張ってしまう方がいます。
筋トレをしているときも、終えた後も痛むけど、いつか治ると信じて何年も続けていた方もいます。
その結果、筋肉の状態が悪化し、さらに痛みに苦しむことになるケースは多いです。
何が身体にとって良いことなのか。
これは人それぞれです。
なぜなら一つとして同じ身体はないからです。
これで良くなったと勧めてくれた人と、自分の身体は違いますから、その人にとって効果的だったことが、
自分にとっては効果無し、どころかマイナスに働くことはよくあります。
そもそも個人差が大きい患者さん全てに対して『変形性股関節症には筋トレ』は危険すぎます。
「痛くて脚が上がらない」、「痛くて歩けない」など筋力低下の原因が股関節の痛みによるものならば、
まずは股関節痛の原因を見つけて治療するのが先決でしょう。
筋力トレーニングは痛みが無いときに行うのが原則です。
筋肉が疲れていたり、病気状態で痛みがあるときに、トレーニングで負荷をかけることは、
筋肉にダメージを与えているだけで、ほとんど成果はないと思います。
痛みがあるときは、筋肉を休ませることが必要です。
ほぐすことに力を注いでいきましょう。