股関節と足の冷え
明けましておめでとうございます。
今年も皆様の症状改善のため、精一杯施術いたします!
どうぞよろしくお願いいたします。
2019年の小寒は1月6日で、この日から『寒の入り』になるそうです。
一年間で最も厳しい寒さの時期になりました。
今回は股関節と足の冷えの関連性についてお伝えします。
「股関節が悪くなってから足が冷えるようになった」
この方は男性で、とくに冷え症でもないのですが股関節症になってから下半身の冷えを感じるようになったとのことで、触診すると手やお腹は温かいのに、太もも~足先までが非常に冷たい状態でした。
原因としては股関節まわりの筋肉が硬すぎるため、鼠径部(そけいぶ)以降の血流が悪くなったことが考えられます。
脚の付け根の鼠径部には、大腿動脈(および静脈)という太い血管が通り、下半身に血液を送ったり、戻したりしています。
この大腿動脈の周辺には、大小さまざまな筋肉が存在しており、それらの筋肉が硬くなることで血管の通り道を圧迫して血流が悪くなってしまうのです。
川の上流がせき止められてしまい、下流にほとんど水が流れてこない状況をイメージしてください。
血液は熱を運びますから、血流が滞ることは足の冷えに直結します。
ですから、流れを止めている股関節周囲の筋肉を柔らかくすることが必要なんです。
今回のケースですと腸腰筋や内転筋をほぐしていくと、足が温かくなってくるのを感じると言われます。
触ってみると確かに足先が温まっていました。
原因となっている筋肉は、人それぞれで全く同じということはありませんが、冷え性でお困りの方には
股関節周囲を温め、ほぐすことをお勧めします。