炎症が骨に与える影響
炎症は、痛みだけでなく、軟骨や骨の変形にも関与します。
骨は、堅いというイメージのため、一度つくられると新陳代謝が行われないように思われますが、他の器官と同じように常に新しい組織へと生まれ変わっています。
例えば、骨折して骨が曲がってくっついてしまったとき、破骨細胞は余分な骨を壊して、骨芽細胞が新しい骨をつくって、曲がってくっついていた骨を真っ直ぐに戻す働きがあります。
骨中には古い骨を溶かして壊す破骨細胞と、カルシウムを使って新しい骨を作る骨芽細胞が存在しています。
骨が溶かされて吸収される量と、つくられる量とが釣り合って、骨は強さとしなやかさを保っていますから、破骨細胞と骨芽細胞、この両細胞のバランスがとても重要です。
しかし、股関節内に炎症が起きると、この骨代謝のバランスが崩れます。
細胞内から分泌されるたんぱく質である炎症メディエーターと呼ばれる活性物質が破骨細胞を刺激して、破骨細胞の数が増加し軟骨や骨を傷付けてしまいます。
股関節内に炎症が起こることは、股関節痛の原因になっているだけでなく、軟骨と骨の変形の原因にもなっているのです。
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