仙腸関節からの痛み
骨盤は左右一対の寛骨と、仙骨、尾骨によって構成されて、体幹と脚との間で力の伝達を行っています。
骨盤の中央に位置する仙腸関節は体幹と脚をつなぐ重要な役割を担います。
日常生活の中での不用意な動作、あるいは姿勢の癖や脚長差などによる繰り返しの負荷で関節に不適合が
生じ、痛みが起こります。
仙腸関節に由来する痛みの大部分は、殿部に出ると考えられていますが、腰部や腹部、脚やソケイ部に
痛みを訴えることも多くあります。
このソケイ部の痛みは、前面にある筋肉だけでなく後面にある筋肉もほぐした方が痛みが取れます。
とくに仙腸関節を構成する仙骨に付着している梨状筋は硬くなっていることが多く、ソケイ部痛の原因だと
考えています。
レントゲンやMRIで股関節に問題が見当たらず、仙腸関節の機能障害と診断された方は、殿部をほぐすと、
ソケイ部の痛みが改善すると仰っています。
ソケイ部の痛みがいつまでも無くならない方は、テニスボールで梨状筋をほぐしてみてください!