痛みが伝えること
『変形性股関節症にはこの運動が良い』、『これで治った』等、いまは非常に多くの情報が溢れています。
また、周りの人たちから『これが効く』といろいろ勧められることもよくあると聞きます。
特に、症状が改善した人は間違いないからと強く勧めてくるようです。
このとき、悩んでいる方からすれば、とにかく試してみようと思うのは当然のことです。
何がきっかけで症状が改善するのかは、わかりませんから。
ですが、痛いのを我慢して、無理してやり続けるのはいけません。
痛みは身体に何らかの異常や異変が起きていることを知らせてくれるものです。
例えば、『股関節痛に効果がある』とテレビで紹介された運動を試してみて、痛みが出たり、増えたりしたら……、
それは「止めてくれ」という身体からのサインです。
このサインを無視して頑張ることが、さらに状態を悪化させているように感じるのです。
痛みに耐えて行っているが効果・変化が無いとしたら、筋肉はダメージを受けて傷んでいる可能性が高いです。
このような時は無理をせずに、身体をケアすることが必要です。
いま行っているトレーニングで痛みがあるなら、一旦中止して、その時間をケアすることにあててください。
そして、痛みが減ったり、動かしやすくなったり、良い反応が僅かでもあったなら、筋肉をほぐすことを続けましょう。
この良い反応は、“筋肉をつける”ことより“筋肉を緩める”ことが必要だと、身体が訴えているのかもしれません。