安定性には筋肉も必要です
臼蓋形成不全から変形性股関節症に移行する人と移行しない人の違いとは何でしょうか?
大きな要因として考えられるのは、筋肉です。
もっと正確に言うなら、その筋肉の質、状態が重要です。
被りが浅いということは、股関節の安定性に影響を及ぼしています。
関節面が広いと安定性が増し、その反対に接触部分が狭ければそれだけ不安定になります。
この状況で安定性をカバーしているのが筋肉です。
歩行中、片足立ちになる時や反対の足に重心移動する時など
骨だけで支えているわけではなく、筋肉も働いていて安定性に貢献しています。
とくに股関節の近くに存在する深層筋は『働き者』です。
深層にあるので触れることが難しく、なかなかケアしてもらえません。
ですが関節の安定のために休みなく働いてくれています。
直に見ることも触れることもできませんが、「縁の下の力持ち」として目立たないところで
頑張ってくれているのです。
被りが浅い方の筋肉は、安定性向上のためにもっと頑張って働きます。
臼蓋形成不全とは自覚していなかった頃からずっと働いていました。
ですから被りが正常な方たちと比べると、筋肉への負担はかなり大きくなり、
負担が大きくなれば、それだけ硬くなります。
そして筋肉が硬いと上手く出力ができません。
力が入らない、ガクッと力が抜けてしまうのは、硬さのせいで筋肉が上手く働いていないためです。
筋力が落ちたわけではなく、持っている力を発揮できていないという状態です。
関節の安定性向上に重要なのは筋肉ですが、硬い状態ではあまり意味がありません。
筋肉の質、状態が重要と言ったのはこのためです。
運動や筋トレしてもいまひとつ成果が出ないと感じている方は、
筋肉をほぐすことに注力してみてください。
この深層にある筋肉たちをほぐしてあげることが本当にやらなければいけないことです。
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