内転筋が硬くなると
まずは、お知らせです。
来週のブログは都合によりお休みします。
次回は5月7日に更新する予定です。
今回のテーマは内転筋の緊張が起こす問題についてです。
内転とは両脚の股を閉じて、脚をくっつけるような動きのことです。
内転筋群は重心を内側に引き寄せて、動作を安定させる働きがあります。
股関節症の方は、内転筋群が硬く短くなったり、緊張が続いた状態になっています。
するとバランスが崩れて、大腿骨を挟んで反対側にある中殿筋や小殿筋の負担が大きくなってしまいます。
この状態が続くと、中殿筋や小殿筋は疲労がたまって硬くなり、お尻の横に痛みを起こすようになります。
また、股関節の前面にある腸腰筋に対しても影響を及ぼすこともあります。
腸腰筋の働きである『脚を前に出す、股関節を曲げる』動きを制限したり、腸腰筋がある股関節前面の
ソケイ部痛の原因となったりします。
このように内転筋群の緊張は様々な問題を起こします。
不思議と内転筋自体が痛みを出すことが少ないため、あまり重要視されてこなかったのかもしれません。
実際、施術中に「はじめて押された」と仰る方は多いです。
いろんな所に影響する内転筋を柔らかくすることは、痛み・動きを改善するうえで非常に大切です。