負担をかけるのも大切
ヒトの身体は、日常生活で身体を動かして負荷をかけることで維持されています。
筋肉は使わなければ、徐々に筋力が低下していきますが、
脚をかばうと筋力低下だけでなく、同時に、骨密度が低下し骨も弱くなっていきます。
体重という負荷をかけることで骨の細胞が増えます。
体重をかけないと骨の細胞は減少するため、骨密度が下がってしまいます。
一般的には、脚をかばうと筋力が低下するので、その分プールで歩いてトレーニングすることが
良いとされています。
たしかに浮力のある水の中では自重の負担が少なくなり、陸上より楽に身体を動かせるようになりますが、
その一方で、骨への負担は少なくなります。
脚に体重がかからなければ骨密度は低下していきますから、プールでの運動だけでは不十分だといえます。
筋肉にとっても骨にとっても良いことは、脚に体重をかけて陸上で動くことです。
もちろん痛みがつよく出ている時期に負担をかけてはいけませんが、
かばい過ぎるのも回復を遅らせているように感じます。
痛みがなければ怖がらず、悪いほうの脚に体重をかけてみましょう。
多くの方が、脚をかばった結果として筋力が低下したり、脚が細くなったりしているので、
患側の脚に体重をかけられるようになれば、それだけで筋力がつき、脚の太さも戻ります。
日常生活での活動自体が最高のトレーニングとなりますので、
痛みが出ない範囲で怖がらずに負担をかけてあげましょう。